院長の歯列矯正なんでも相談室 Vol.11

Ｑ．子どもは何歳から矯正が必要ですか？

Ａ．子どもの歯並びが心配で近所の歯科医院で相談したのに「永久歯列まで待ちましょう」と言われ、疑問を持ちながらも放置してしまうという話をよく聞きます。これは時に重篤な不正咬合をつくる可能性があり注意が必要です。日本矯正歯科学会では親から見て子どもの歯並びに大きな問題が見られなくても7歳までに歯列矯正専門医院を受診することを推奨しています。早期に歯列不正を発見し7歳から10歳頃に顎の成長発育を阻害する因子を矯正治療により排除することで、重篤な不正咬合になるのを予防することができます。

子どもが「デコボコで歯磨きがしづらい」「受け口のために食べ物が噛みづらい」「出っ歯が気になって笑えない」と訴えれば、なんとかしてやりたいと思うのが親心です。問題なのはSOSを発する子どもが僅かであることなのです。我が子の歯並びにもっと興味を持ちよく観察することが親の責任であり良い歯並びをつくる近道です。歯列矯正は歯科の中でも特に専門性の高い分野ですから少しでも子どもの歯並びに疑問を感じたら、お近くの歯列矯正専門医院にご相談ください。