院長の歯列矯正なんでも相談室 Vol.3

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Q:口呼吸って歯並びを悪くするの?
A:人が呼吸する場合鼻からでも口からでも大差ないと思うのは大きな間違いで、鼻呼吸は全身の健康や歯並びの維持に重要な役割を果たします。鼻呼吸には空気中の埃や雑菌、ウイルスなどの体に有害な物質をシャットアウトするフィルター効果と、冷たく乾いた空気を暖めて湿度を与え肺に送り込む良い効果がありますが、口呼吸では有害物質が直接ノドから肺に入るため、免疫力の低下を招き風邪を惹きやすくなったり、アレルギー疾患の引き金になると言われています。 また口呼吸は、口の中が乾燥し細菌の活動が抑制できず、むし歯、歯周病、口臭の原因になるだけではなく、歯並びを維持する為に重要な口の周りの筋肉が緩み、舌の力で前歯が押し出され不正咬合の原因になります。口元の筋肉が緩んでいると無気力なイメージを人に与えるため、口呼吸をしている人の顔つきを「ポカーン顔」と評することがあります。 よく口が乾く、5分間唇を結んで鼻で呼吸できない、いびきをかきやすいという方は、耳鼻科や矯正歯科専門医の受診をお薦めします。